学生のみなさんへ > 用語集
用語集
分子イメージング(Molecular imaging):
生物が生きた状態のままで外部から生体内の遺伝子やタンパク質などの様々な分子の挙動を観察する技術のことをさす。
認知症:
アルツハイマー病等が原因で、極端に認知機能が低下する病気で、以前は痴呆症を呼ばれていた。将来さらに増加することが予想されている。アミロイドとういう異常蛋白が蓄積するアルツハイマー病では分子イメージングによる超早期診断が可能になりつつあり、その分子プローブの開発は欧米各国との競争が激化している。
マイクロドーズ臨床試験:
通常の薬理効果が現れる用量よりもはるかに少ない用量で体内動態を調べることを主な目的に行う臨床試験のこと。極めて微量であるために毒性試験が軽減でき創薬の初期で行えば開発費用の無駄を省くことができる。
創薬プロセス:
新薬の開発のプロセスのことで、前臨床試験、第I相(健康成人対象)、第II相(少数の患者対象)、第III相(多数の患者対象)、第IV相(市販後)に別けられる。マイクロドーズ臨床試験は第0相と呼ばれ、平成18年12月25日の総合科学技術会議の報告書でもその推進が取り上げられている。
CRO:
Contact Research Organizationの略。製薬企業から臨床治験や前臨床試験を請け負う委託企業で、マイクロドーズ臨床試験では病院・研究機関と製薬企業間の緊密な関係が特に重要。
SMO:
Site Management Organizationの略。臨床治験や前臨床試験を請け負う研究機関や病院における業務補助を目的とする人材派遣会社。マイクロドーズ臨床試験では特に分子イメージングに関する専門性の高いSMOの役割が重要になる。
分子プローブ:
生きたままの生体に投与して、たんぱく質や遺伝子の様々な分子の挙動を観察するために用いられる標識化合物。
標識合成・検定:
分子プローブは通常、その検出のためにラジオアイソトープ等で標識されている。その標識合成は被験者に投与する前に行い、投与直前には純度などが検定されている必要がある。通常、検定は薬剤師が行うが、薬剤師教育には標識合成・検定はカリキュラムに入っていない。
PET機器:
PET (ポジトロン断層法:Positron Emission Tomography)における放射能検出器のことで、通常光電子倍増管を用いるが、最近半導体素子を用いた検出器が東北大学で開発されて注目されている。他のイメージング装置とのfusionも将来性が高い。
医用画像解析教育:
分子イメージング教育で得られた生の画像を、解析モデル等の計算式を用いて必要な情報を表示する解析のこと。多くの工学的技術が必要で、分子イメージング教育では必須である。
e-Learning:
パソコンやコンピュータネットワークなどを利用して教育を行なうこと。教室で学習を行なう場合と比べて、遠隔地にも教育を提供できる点や、コンピュータならではの教材が利用できる点などが特徴。実物に触れる体験が重要となるような学習と組み合わせると大変有効な学習法となる。東北大学分子イメージング教育コースのプログラムでも、体験型演習に一部e-learningを用いる。
ページトップへ
〒980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
Copyright (c) Tohoku Univ. All Rights Reserved. | 管理者ログイン
トップページへ戻るサイトマップへ