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分子イメージング概論コース講義予定
修士課程講義
「分子イメージング概論I・II」4単位
対象学生:医学系研究科、歯学研究科、工学研究科修士課程学生。
場所:医学部5号館2階COE小会議室(203号室)あるいはサイクロトロンRIセンターの分子イメージング研究棟
授業の目的・概要
 分子イメージング (Molecular imaging) とは、生物が生きた状態のままで外部から生体内の遺伝子やタンパク質などの様々な分子の挙動を観察する技術で、医学、薬学、工学の新しい境界・複合領域である。 Positron Emission Tomography (PET)、Magnetic resonance imaging (MRI)、Optical imaging などの手法が用いられている。 分子イメージングは、これまで静的、定性的にしか判断できなかった生体内の変化を、分子レベルで可視化することにより動的、定量的に捉えることを可能とするもので、癌や精神疾患の超早期診断が可能になる技術として、大きな期待が寄せられている。分子イメージングは、超早期診断法として確立するには工学領域での機器開発、薬学領域での分子プローブの開発、医歯学領域での診断法の開発等様々な研究領域による複合領域である。「分子イメージング概論I・II」 は、これらの最新科学を利用した診断技術を開発するため、放射線医学、核医学、薬理学、腫瘍医学、精神医学など最新医学と薬学、工学、歯学との領域からの学際的講義・演習を加味して、さらに放射線医学総合研究所との連携教育を行う。
達成目標
 学際・複合・新領域である「分子イメージング」について理解して、新しい医工学の1分野の在り方を考察する。さらに最新の分子イメージング研究による疾病診断を学び、今後自ら目指す指導的立場の医工学に担い手としての役割を自覚して、将来の医工学の担い手としての基本を学ぶ。
講義内容(1回3時間で、講義90分+演習90分) 15回分
01) 谷内一彦 :コース説明と分子イメージング入門
02) 田代学  :PET測定法とモデル解析の基本
03) 岩田錬  :薬学と分子イメージング研究
04) 井戸達雄 :PET標識薬剤の合成法の変遷
05) 岡村信行 :アルツハイマー病の分子イメージング
06) 石井慶造 :陽電子断層撮影法の原理
07) 福田寛  :PETによる癌分子イメージング法:開発と臨床応用
08) 高井良尋 :腫瘍の分子イメージング
09) 山田章吾 :放射線腫瘍学と医工学
10) 大内憲明 :がん細胞のin vivo分子イメージング
11) 笹野高嗣 :口腔を潤す唾液腺のイメ−ジング
12) 佐々木啓一:口腔領域の骨代謝に関する核医学的研究
13) 曽良一郎 :精神・神経疾患の分子薬理学
14) 松岡洋夫 :精神疾患の臨床から見た病態論:統合失調症と気分障害を中心に
15) 須原哲也 :精神・神経疾患の分子イメージング
連絡先:谷内一彦、加藤元久
医学部・医学系研究科 機能薬理学分野
電話:022-717-8055 FAX:022-717-8060
Mail: yanai@mail.tains.tohoku.ac.jp
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